欲しくないお父様の会社への貸付金

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カテゴリー: 仙台の相続コンサルタント 吉田隆


以前、欲しくもない親の土地を相続して、貧しい生活をしているにもかかわらず、固定資産税を払うことになった人の事を書きましたが、今回も同じような内容です。

お父様が亡くなり、お父様がお父様の会社に貸している貸付金を娘さんが相続することになった人のお話です。

娘さんはお父様の会社を頑張って引き継いで行こうとしていましたが、お父様の会社に貸している貸付金の権利を受け取らないことにしようとしましたが、その貸付金の権利を放棄すると、会社に利益がでることになり、法人税を払わなければならないことが分かりました。

しょうがなく、娘さんが全額お父様の貸付金を相続すると、お金を受け取ったわけではないのに、相続税を一人で払うようになるということでした。相続税の税率のほうが法人税の税率より低いので、相続税のほうを選んだということですが、相続税を払う現金が足りないということです。

売却するような不動産もなく、お父様の会社を引き継いで行く気力がなくなってきているということです。

会社が儲かれば、お父様から引き継いだ会社への貸付金は少しずつ返してもらえるはずですが、期日まで相続税を払えるかどうか見通しがたちませんということでした。

親戚からお金を借りて相続税を払い、会社が儲かったら貸付金を返してもらえるので、少しずつお金を返していくことになりそうです。

経営者は税金との戦いです。役員報酬を上げて、所得が増えれば段階的に税率が上がって行き、所得税がどんどん増えていきますし、役員報酬を下げて会社に利益がでれば高い法人税を払わなければならないし、翌年には前年度分の消費税を払わなければならないし、後継者や相続人には、相続税の負担が少しでも少なくなるようにしたいですし、本当に大変です。