次女に遺留分を請求されたら生活出来ない



家を売って欲しいと80代半ばの女性が当社にやってきました。

早速売却査定の為に家の中を見せて頂きましたが、ご主人が亡くなった後だいぶ年数がたっていましたが、不要な物の整理がついていませんでした。

登記簿謄本を調べてみますと、亡くなったご主人の名義のままです。法定相続人を調べましたら娘さんが2人いるだけでした。

娘さんたちと、この家を奥様だけの名義にしたいと、お話しされましたかと聞きましたら、お話していないということです。

この家を売ってその後どうするおつもりですかと聞きますと、他県にいる長女の近くに部屋を借りて生活したいということでした。

それでは娘さんたちとお話をして遺産分割協議書を作成して、奥様の名義にしてから売却しましょうとお話ししました。

法定相続分は奥様が二分の一、長女が四分の一、次女が四分の一になることはご存知でした。

でも娘たちの相続分を母親にくれるように言えなかったとおっしゃいます。

特に次女は父親とは仲が良くて、最悪でも次女の遺留分の八分の一は主張してくるに違いないと思いこまれていました。

これから何歳まで生きられるかわかりませんが、今のところどこも体は悪くないので長生きした場合に遺族年金だけでは暮らしていけないということでした。

そこでお母様の気持ちを娘さんたちに伝え、理解して頂き無事遺産分割協議書を作成し、母親名義で売却できました。

その後長女の家の近くに当社の親しくしている不動産会社に部屋を探して頂き、2DKの部屋を借りて引っ越しされていきました。

今まで住まわれていた家が大きいので家財道具等たくさんあり、2DKで暮らすには、ほとんど捨てて行かないと生活できませんよとお話ししましたが、

ご主人の思い出があるものはなかなか捨てられないのよとおっしゃって、トラックに一杯積んで引っ越しされていきました。

さすがに大きい仏壇は2DKにはおけないので小さい仏壇を特別に注文して持っていかれました。

引っ越して1ケ月ぐらいしてから当社に電話があり、2DKの部屋に荷物を持ってきすぎて、今不要な物を徐々に処分して、毎日くたくたになっています。

やっぱり当社の言うとおりにすればよかったと後悔しているということでした。

 

いくら親子でも子供の法定相続分を全部自分のものにしたいとは言いにくいことと、自分が長生きするのに必要なお金を確保したいという気持ちはだれでも同じだと思います。

当社では仕事柄、人生の最後の時期に貧しくなってしまい、非常にみじめな状態で亡くなっている人も多く見かけます。

私も同じ目にあう可能性は十分にありますので気を付けたいと思い、これからも生涯現役で皆様の為に頑張りたいと考えています。