コミュニケーションが大切です。



旦那様がお亡くなりになった後、自分が一人で暮らすようになる土地と建物を自分の名義にしたいと、他県で生活している娘さんたちに言えなかった奥様がいました。

いよいよ足腰が弱って来て奥様が他県で生活している娘さんのお世話にならざるを得ない時に、土地と建物を売ることになりましたが、その時になってやっと遺産分割協議書を作成しました。

娘さんに法定相続分を欲しいと言われると思い、娘さんに自分だけの名義にしたいと言えなかったそうです。

今回のご相談は、他県で生活されている娘さんからで、亡くなった父親の遺産を全て、母親に相続してもらうつもりでいましたが、母親に何となく言えなくて、相続の手続きがされないまま何年もたった人からのご相談でした。

よくお話をお聞きすると、母親が最近物忘れが多くなって、認知症の気配が出てきたという事でした。

母親は認知症になったら、娘さんとは違う他県の方に行って生活する予定だという事でした。

医者から認知症だと診断されますと、売主が母親でも簡単に売れなくなりますので、早めの相続の手続きをされたほうがいいですよとお話して、不動産を母親の名義にして頂き、タイミングを見て売却をお勧めいたしました。

相続のお話はなかなかしにくいもので、自分が遺産を狙っているよう思われたくなくて、親子の間でも話を持ち出しにくいようです。

お互いに残された人生喧嘩をしないで仲良くして頂きたいと思います。