中古戸建の敷地に井戸がある物件をご案内しますと、半分くらいの人が井戸があるから今回は見合わせますといわれます。
昔の話の中には、井戸に身投げをしたとか、殺された後、井戸に投げ捨てられたとか今でも怖いイメージが残っています。
特に夏場になると裏切られて死んだ人が、恨みを晴らすために、井戸から出てくるようなお話もあります。
実際に井戸を埋めた後が駐車場になっているところがありますが、毎年少しずつ井戸の周りの砂利が沈みますので、毎年駐車場の井戸があった場所に、下がった分砂利を足しています。
井戸を埋める場合、山砂で埋めて、地表近くは砂利を埋めて表面をコンクリートを打ったりします。
井戸の下の方はみず道があり、今でも地下水が動いていますので、井戸の中に埋めた山砂や砂利が動いて、その分表面の砂利が沈むのです。
井戸を有効に使っていらっしゃる方も多くいます。
井戸水を植木に散水したり、洗車に使ったり、消毒用の塩素を入れて飲み水に使っている場合もあります。
特に地震で水道が断水した場合、人力で水をくみ上げる井戸はすぐに使えますし、電気が通じれば水中ポンプが水をくみ上げてくれます。
水道の場合水道水を使った分下水道使用料も請求が来ますが、井戸水の場合よほど大量の水を使わない限り、下水道使用料の請求は来ません。
考えようによって、井戸は怖いものになったり、非常に便利なものになったり、お金儲けの手段になります。
私たちが買って飲んでいるペットボトルの水は地下水です。毎日毎日莫大な量の地下水をくみ上げて、販売しているわけです。
敷地に井戸があっても、住む人の考え方で、井戸は嫌な物になるか便利な物になるかに分かれます。