試合は勝たなければなりません



サッカークラブの部員が少ないので、今度の大事な試合に是非出て欲しいと、大好きだった監督の先生に言われ、私でよければという事で引き受けてしまったことがありました。

授業が終わった後、校庭を何周も走って準備運動をしてから、ボールを蹴る練習が始まります。

部員の人達は校庭を何周回っても平気な顔をしていましたが、私は練習最初の日は3周回ったら足がつってきました。

キーパーは体の大きな人で、手足を広げて体全体でゴールを守る練習をしていました。

シュートをする人は2人位で、その人たちにボールが集まるようにパスの練習をしていました。

私は右側のバックで相手のチームがシュートに来たら、邪魔をする役目です。

何週間も同じ練習をしていよいよ試合当日になりました。

私は部員ではないのでサッカーシューズを借りていました。

監督の先生から前半戦だけでいいから、全力で頑張るように言われました。

何度も相手のチームがシュートしに来ましたが、運よく守ることができました。

前半戦が無失点で終わったのでほっとして自分の役目は終わったと思っていました。

そうしましたら監督の先生から、調子がいいので後半戦も出るように言われてしましました。

もう体力が残っていませんと言いますと、ボールでなく相手にぶつかっていってシュートさせないようにすればいいという事です。

借りたシューズですので、後半戦は豆がつぶれていたくて全力で走れません。試合が終わってから靴を脱いだら血だらけでした。

相手チームが攻めてきたので、正面衝突をして相手も私も倒れてしましました。

そのようにして何度かシュートを防いだのですが、最後の最後に1点入れられてしましました。

試合が終わって整列して相手チームと向き合って礼をするのですが、悔しくて残念で自分を情けなく思い泣いていました。

試合は勝たなくてはなりません。